世の中は常に不公平だ。
特に容姿におけるその貧富の差は顕著。
「ひげが濃い」ということが、人生でどれだけのハンディキャップになっているのだろうか。
清潔にしているつもりでも、他人の目には不清潔に映る。
就職でも、恋愛でもそうだった。
人の好みは第一印象が8割といわれる中で、私のスタート地点は常にマイナスからはじまる。
この薄汚いヒゲさえなければ、と何度思ったことだろう。
もちろんヒゲだけが原因ではないことはわかっているが、私のネガティブな思想はほとんどヒゲに支配されている。
はじめて永久ひげ脱毛に挑戦したのは3年程前。
脱毛エステに通い続け、100万円を費やし、その結果、失敗している。詳細はこの記事に記した。
-
-
永久ひげ脱毛体験記|ニードル脱毛に100万使った効果と後悔
モテない原因ならわかっている。この小汚いヒゲだ。 服装、髪形、持ち物、、どれだけオシャレに気を遣ってもヒゲの剃りあとが青く見えるとどうしてもあか抜けない。 つい先日、合コンに行った。特に何の成果も得ら ...
今回は永久ひげ脱毛体験録の第二弾として、医療レーザー脱毛に通った結果を記していく。
本当に永久脱毛できるのか、いくらかかるのか、リスクはないのか、店の選び方、などなど
わたしの経験を通して、同じようにヒゲ脱毛を考えている方の参考になれば幸いである。
Contents
店の選び方|ひげ脱毛の仕組み
ひげ脱毛と一口にいっても、その種類は様々である。
・クリニック or エステ
・医療レーザー脱毛
・ニードル脱毛
・光フラッシュ脱毛
全ての脱毛様式について精通している必要はないが、ここで重要なことは自分にとって最も適した脱毛方法を選ぶべきだということ。
実際にわたしは最初、脱毛エステでニードル脱毛に挑戦して失敗、つまり途中退場している。
費やした金額は100万円。
正直、なんでこんなに高いのか訳がわからない。
失ったのはお金だけではない。時間だ。退場するまでに実に1年半の歳月を費やした。
当時20代のモテたい盛りのわたしにとって、1年半の機会損失はあまりにも大きい。
それでも諦めずに別の脱毛方法で再挑戦した。
執念といってもいい。長年のひげへのコンプレックスは”諦める”という選択肢をはじめから排除していた。
自分にあった店選び。この点に関してだけは、面倒くさがらずに十分に検討して欲しい。
脱毛方法
まず、ひげを脱毛する施設は大きく2種類に大別される。
・エステサロン(脱毛エステ)
・美容外科(美容クリニック)
ここの選択を誤ると、その後のひげ脱毛成功率に圧倒的な差が出る。
私の経験をもとにアドバイスさせて頂くと、ここは迷わず美容外科(クリニック)を選ぶべきだ。
その理由も含めて詳しく説明していく。
クリニックとエステの違い
クリニックとエステ、脱毛するならどちらに行けばいいのか?
この問いの答えはひとつ。クリニックに行くべきだ。
次の表をみて欲しい。
施設 | 脱毛効果 | 永久脱毛 | 可能施術 |
エステサロン (脱毛エステ) |
減毛・除毛 | 不可 | 組織破壊を行わない施術 |
美容外科 美容クリニック |
脱毛 | 可 | 組織破壊を伴う施術 |
まず、定義としてエステで施術できるのは「脱毛」ではなく「減毛・除毛」ということだ。
脱毛エステが掲げる脱毛のあり方とは次に指定されている
・医療行為に該当しないこと
・皮膚に負担を与えずに毛の幹細胞を破壊しない範囲で行うこと
・一時的な除毛・減毛であること
また、上記を守れなかった場合にはエステ店は法に抵触することになる。
医師法違反、業務上過失傷害、特定商取引法違反。
いずれも過去に脱毛エステ業界が実際に訴えられたことのある刑法である。
クリニックは医師免許がなければ開業できず、医師法によって様々な制約を受ける。
一方のエステサロンは特別な資格は必要とせずそのハードルは低い。
しかしながら私たちユーザーからすれば、開業までのハードルなんかどうでもいい。
知りたいのは、このヒゲがなくなるのかどうか。
そういった意味では、より確実な効果が期待できるクリニックを選択すべきという結論である。
脱毛効果に加えて、肌異常発生時の対応や、痛みへのフォローを考えてもクリニックの方が安心できる。
さらにいうと、ひげ脱毛が完了するまでのトータルコストもクリニックの方が安くなる傾向がある。
これはあとにも説明するが脱毛器の性質&性能上、通院回数がクリニックの方が少なくて済むことが主な理由である。
効果・安心感・費用・時間、全てにおいてクリニックに分があるのであればもはやわざわざエステサロンに通う理由が見つからない。
あえてエステに通うとすれば痛みが少ないことくらいだろうか。
しかしながらその点も、最近では簡易的な麻酔を導入するクリニックも多く、痛みの程度においても大きな差がなくなってきているのが現状である。
ひげを脱毛するなら医療レーザー
施術に医師免許を必要としないエステ業界では、使える脱毛器の出力が制限されている。
・医療レーザー脱毛は「毛根の破壊」を行うため高出力
・エステ脱毛は医師法に違反してはいけないため低出力
医療脱毛で用いられる脱毛器は、エステ脱毛器に比べるとおよそ5倍~数十倍程度強い出力での照射が可能。
この違いが意味することは、脱毛が完成されるまでの通院回数や、永久脱毛が成功するかどうかにも深く関係してくる。
ひげの毛根はその他の体毛に比べても根深くしぶとい。
そのためより強い出力で毛根を破壊することができるかどうかが重要なのだ。
もちろん、エステ脱毛でもひげを薄くすることはできるだろう。人によってはその効果が半永久的に続くこともあり得る。
しかしながら、わざわざ時間とお金をかけて脱毛するのであれば、より確実な方法(医療レーザー脱毛)を選択すべきだろう。
効果|医療レーザーひげ脱毛の効果は通院回数次第
ではどうして脱毛には時間がかかるのかというと、それは毛周期(ヘアサイクル)が関係している。
この図の通り、脱毛できる期間は毛周期が成長期にある毛のみであるため、一度の施術で全てのひげを脱毛することができない。
さらに、この成長期の毛穴というのは実は全体の1~2割程度しかない。
そのため、ツルツルになるまでには何度も通院する必要があるというわけだ。
ひげ脱毛の効果=ひげの密度×太さ
レーザー脱毛では強い光をメラニンに反応させ熱を発生させることで、毛根そのものを熱破壊する。
そのため密度が濃く、太い毛であるほど肌が受ける熱量は高くなるためその分ヤケドのリスクが大きい。
したがってそういった箇所にはレーザーの出力をしぼって照射する必要があるため効果が出にくい傾向にある。
ひげでいえば一般的には鼻下や唇下のひげは密度が濃く、ほほのひげは密度が薄い。
したがって鼻下・唇下などは徐々に脱毛を進める必要があるため効果がでにくいといえる。
ところが治療が進みひげの密度が薄くなってくるに従って照射できるレーザーの出力もあげられるため脱毛効果は回を増すごとに大きくなっていく傾向がある。
痛み|医療レーザーひげ脱毛の痛みはどの程度か
数あるひげ脱毛エステやクリニックに中には、「痛くない」というのを売り文句に使っている店もあるようだが、それは嘘、もしくは「効き目がないほどに弱い」のどちらかだろう。
まず間違いなく言えることは「ひげ脱毛はいかなる方法を用いようとも痛い。」ということ。
ひげは人体のあらゆる毛の中でも最も脱毛の際に痛みが強い部分である。
痛みの程度は感じ方が人によっても異なるため一概には言えないが、毛抜きでヒゲを抜いた経験のある方ならわかるかと思うが、その数倍痛い、と考えておけばいいと思う。
医療レーザー | 光フラッシュ | ニードル | |
痛み | 強い | 比較的弱い | 非常に強い |
医療レーザー脱毛に関しては痛みの程度こそ強いものの、医療機関であるため麻酔が使用できることから痛みはかなり軽減される。
また最近はメディオスターという痛みを抑えられる脱毛機も浸透してきているが、これを使用できるのは医療クリニックのみである。
ひげ脱毛の痛み=ひげの濃さ×レーザー出力
ひげが太いほど、濃いほどに、ひげ脱毛の痛みは強くなっていく。
さらにレーザーの出力値が大きいほどに、感じる痛みも強くなっていく。
ひげ脱毛に挑戦したいができない人の多くが「痛みが心配」という悩みを抱えているようだが、その痛みを緩和してくれるのが笑気ガスによる麻酔である。
麻酔を受ける人は7割くらい
実際に私が通っていたクリニックの担当医によると、ひげ脱毛コースを受診して麻酔を選択する人は全体の7割程度にものぼる。
では麻酔を受けない3割の人は痛みに極端に強い人ばかりかというとそうではない。
近年、全国各地の脱毛クリニックで導入が進む”メディオスター”という「痛みの少ない脱毛機」を使えば従来のひげ脱毛よりもずっと少ない痛みで施術が可能となった。
麻酔を選択しない人のほとんどがこのメディオスターでひげ脱毛をしているようだ。
リスク|知っておきたい医療レーザー脱毛のリスク
医療レーザー脱毛ではエステなどでは使用できないレベルの高出力レーザーを使用するため、これに伴って様々なリスクが生じる。
これらのリスクはほとんどが一過性のものであり、施術後に適正な処置をすれば回復するものであるが、安心して施術を受けるためには知っておいた方がいいだろう。
ヤケドのリスク
レーザー脱毛のメカニズムは、レーザー照射による毛根や毛乳頭の熱破壊である。
その温度は瞬間的に最大で250℃にまで達するため、ヤケドのリスクは避けられない。
レーザー脱毛機にはレーザー照射と同時に冷却ガスを噴射する機能が備わっており、瞬間冷却してヤケドのリスクを最小限に抑える。
または冷却ジェルを先に塗っておいてからレーザーをあてるものもある。
さらに施術者はヒゲの太さや密度や肌の状態などを総合的に判断して、安全なレベルでのレーザー照射をする必要があり、高い技術と豊富な経験が求められる。
こういった事情から、ヤケドするまで肌がダメージを受けることはまれだが、施術後に赤みを帯びたり少し腫れたりするのは避けられないと考えた方がいいだろう。
もしもヤケドしてしまってもクリニックであれば医師に薬を処方して貰えるので安心できる。
毛嚢炎のリスク
ひげ脱毛における最も発症率の高いリスクとは毛嚢炎(もうのうえん)と呼ばれる肌トラブルである。
レーザーを照射した箇所にできやすいのだが、一見するとニキビにも見える赤いぶつぶつや白いデキモノが現れるのだ。原因は毛穴の感染症。
毛根部がダメージを受けると肌本来の持つバリア機能が低下して菌に感染しやすくなる。
基本的には一過性の症状であり放っておいても自然治癒するが、クリニックであれば軟膏または内服薬を処方されることになる。
増毛・硬毛の副作用もある
レーザー照射を行った箇所の毛が逆に濃くなったり、太く硬くなったりすることもある。
一般的には産毛のような細く薄い毛に対して起こりやすい症状であり、背中・二の腕・うなじなどの脱毛で稀に見られる。
したがって、ひげのような硬い毛には発症しにくい。しかしながら可能性は0ではないため注意するに越したことはない。
私の通ったクリニックの症例としては、ある患者が背中の毛に対してレーザー脱毛を試みたところ増毛が見られたために、施術師が「これ以上はやるべきではない」と何度も忠告したにも関わらず、あとに引けなくなった患者たっての希望によりレーザー照射を続けた結果、動物のように背中に毛が生えてしまったという。
このような事態を避けるためにも、脱毛初期のカウンセリングは十分に行った方がいいだろう。
日焼けには要注意
またこれは脱毛のリスクというよりは日常で気をつけなければならないことだが、レーザー脱毛の特性上日焼け肌にはレーザー照射ができないので要注意。
レーザー脱毛は基本的にメラニン色素に対して熱破壊を行うものであり、レーザー照射の際はひげのみではなく少なからず皮膚の色素にも反応する。
したがって日焼け肌にレーザー照射した場合、日焼け箇所のメラニン色素にも反応してしまい、皮膚組織がやけどを負うリスクが非常に高い。
このような場合はクリニックに行っても施術を断られることになるため、日焼けが落ち着くまで通院もできなくなる。
施術期間中はこれまでよりも日焼け対策を入念に行うべきだろう。
医療レーザーひげ脱毛に1年通った結果
脱毛クリニックに通い続けること1年。
私のひげはどうなったかというと…
どうだろう、この男を街で見かけたらひげが濃いと思うだろうか。
今の私にはヒゲに対する劣等感、憎悪、羞恥心、、そういった感情はもはやない。
街を歩いている時、女性と話しているとき、いつも心の隅にいた「ヒゲをばかにされているのではないか?」という恐怖感も消えた。
毎日カバンに入れていたシェーバーはもう持ち歩いていない。
ひげの濃い薄いはもとより、ひげが消えたことによってこれまで抱えていたネガティブな感情がなくなったことに驚くばかりである。
ましてや私は一度ニードル脱毛に通って脱毛を断念している。
あの時あのまま脱毛を諦めていたらと考えるとゾッとする思いだ。
ひげ脱毛におススメの医療クリニック
私がひげ脱毛に通ったのはこちらのクリニック。
価格、脱毛効果、術後のフォロー、痛み、どれをとっても他店と比較すると優秀だと言っていい。
あえていうならば、店舗数がそこまで多くないことだろうか。
私の場合は仕事帰りに職場から電車で十数分の距離にクリニックがあったため、気軽に通うことができた。
総合力で次点をつけるとしたらやはり圧倒的知名度の湘南美容外科だろう。
脱毛来院患者数2013年日本一達成<湘南美容外科クリニック>
全国各地に店舗展開しているため、店舗数や実績は他店の追随をゆるさないほどに断トツである。
まとめ
脱毛をはじめる前、私はひげが薄くなった自分の姿をよく想像していた。
宝くじで数億円があたったら、、と妄想するのに似ているかもしれない。
決定的に違うのは、ひげ脱毛は現実的に可能だということ。
実際にひげが薄くなった今、あの頃想像していた未来が現実になっている。
ひげが原因となっていた数々の心理的なストレスはウソみたいに消えた。
当然のことだがどの店で脱毛するにしても、続けなければ効果は出ない。
脱毛が全て完了するまでには1年以上かかる。
ましてや、効果の弱い脱毛をいくら頑張って続けても願った結果は得られないだろう。
金銭的な負担も決して軽くはない。
医療脱毛は完全にノーリスクというわけでもない。
あれこれ悩んで問題を先送りにしたい気持ちは痛いほどによくわかる。
だからこそ、今すぐやるべきだと伝えたい。
時間がもったいない。
その悩みを抱え続けることによる機会的損失は、実は脱毛費用に比べて遥かに大きい。
金銭的な事情で二の足を踏んでいるのなら、そうしている今こそ損していると考えた方がいいだろう。
だいたいどの店もカウンセリングを受けるだけなら無料。
どの程度まで脱毛したいのか、リスクは許容できるレベルなのか、いくらかかるのか、
こういった疑問ひとつひとつに答えが出る。
納得がいかなければ持ち帰って考えてもいいし、断念するという選択肢もあるだろう。
私の場合は金銭的な不安があったため、他のクリニックも回って、見積もりを比較させた上で最も良い店を選んだ。
部位をしぼってやれば費用面での負担も軽減されるし、それだけでも見た目の印象は随分と違って見えるはずだ。
要するに、やりようはいくらでもある。
想像している理想の姿は、思っている以上にすぐそばにある。