モテない原因ならわかっている。この小汚いヒゲだ。
服装、髪形、持ち物、、どれだけオシャレに気を遣ってもヒゲの剃りあとが青く見えるとどうしてもあか抜けない。
つい先日、合コンに行った。特に何の成果も得られない飲み会だったが、一緒に行った同僚(イケメン)を通して女子サイドからリーク情報が入った。
女性陣の間でわたしのあだ名は「受刑者」だったらしい。
・・・ふと考えた。
「この小汚い青ヒゲのおかげで、わたしの人生はこれまでどれほどの損失を被ってきたのか」
損失と言っても単純に金額で表せるものではないし、ヒゲが全ての原因というつもりもない。そんなことはわかっている。
ただし、ヒゲのせいで自分に自信がもてないのは間違いない。
合コン負けなんていつものこと。だが、今回はなぜか心にくるものがあった。呪いたいほどにこのヒゲが憎い。
ヒゲを脱毛しよう。あらゆる手を使ってでも。
本記事では 私が永久ヒゲ脱毛に挑んだ記録の第一弾としてニードル脱毛に100万使った結果を記した。
同じように青ヒゲに悩む男性がいれば是非ともわたしの体験を伝えておきたいと思う。
Contents
わたしのスペックとヒゲの状況
まず、ざっくりと簡単に自己紹介をしておこう。
年齢は30代前半の独身男。会社員。ヒゲ濃い歴はもうすぐ20年。
私はスリムな体型であるがそれに伴って顔の頬が若干コケておりヒゲ剃りがピタッとフィットしない。
深剃りするのが難しい上、ヒゲの生えている面積も広いので全体的にどうしても剃りあとが目立ってしまう。
どうにもならないヒゲ事情に諦め半分、ネガティブな感情は消えたことがない。
ある日、職場の上司から「君、意外とヒゲ濃いね」と指摘を受けた。
平静を装ってはいたものの内心ギクッとした。
やはり周りの人は(女性に限らず)自分に対しそのような印象を持っているのだと思い知らされた。
ヒゲ脱毛の種類と私がニードル脱毛を選んだ理由
もちろん、これまで自分のヒゲに対して何も対策しなかったわけではない。
よく雑誌などでヒゲの発生を抑えるローションなどの広告が出ている。さほど費用がかかるものではないので、それで効果があるなら安いものと思い試してみたこともある。
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結果、多少は効果があったと思う。しかし(向き・不向きもあるのだろうが)わたしの場合は期待するレベルには達しなかった。
やはりもっと物理的な手段に打って出ないとどうにもならないと実感した。
ひげ脱毛にはいくつか種類がある。それぞれの特徴を簡単に比較させると次の通り。
ニードル脱毛 | 医療レーザー | 光フラッシュ | |
脱毛力 | ◎ | ◎ | △ |
費用 | × | △ | 〇 |
痛み | × | △ | 〇 |
記事のタイトルにもある通り、わたしは今回ニードル脱毛を選択した。
理由はやはり脱毛力。ニードル脱毛と聞くと金額が懸念されるが、これまでの独身生活で蓄えはそれなりにあったため不安ではなかった。
しかしながら一体いくらかかるのか見当もつかない。大抵エステは宣伝こそするものの費用がいくらかかるか詳細を明記していない。ある程度まとまった額の出費は覚悟せねばならないだろうが、相応の効果があるならいささかではない。
わからないことだらけだが、ひとまず最も名前の通ったエステを利用することを決めた。
ニードル脱毛初回の流れ
まず、店内に入ると新人エステティシャンが出迎えてくれた。
挨拶もそこそこに、私の顔を間近で見て

と言ってきた。
少々照れ臭い気持ちになったが初々しく人懐っこそうな子だったので不快な気分にはならなかった。
そして店長と面談することとなり、脱毛のコースや費用についての説明を受ける。
ここではニードルによる施術を主に行っているらしい。
針を使うというだけあって痛みに対する懸念はあったが、レーザーを照射するより如何にもヒゲを抜いているという実感があり期待が持てそうに思った。
しかし費用について話が進むと徐々に私の顔は強張っていった。
店長は顔色一つ変えずに話しているが、私に提示してきたコース料金はおよそ100万円。
・・・100万円!!
難色を示す私に対し店長は、

と押してきた。
マニュアルトークなのか店長の思いつきなのかは知らないが、
「ヒゲ剃りがそんなに高いわけないだろ」
と内心思いながらも、値切り交渉してもムダに感じたので、やむを得ずその料金で契約することにした。
尚、一括で支払うには抵抗があったのでクレジットカードによる分割払いにした。
初回からさっそく脱毛の施術をしてもらうつもりで店に行ったのだが、どうやらニードル脱毛を施術するには最低でもヒゲが1ミリは伸びていないとできないとのことで、都合のつく日にヒゲを剃らないで来店して欲しいと要請を受けた。
ヒゲの存在自体が気に入らないのに、ヒゲヅラを晒して電車に乗って何回も通わねばならないのかと思うと少々気が引ける思いがした。
だいたい仕事はどうする。そんなヒゲヅラで通勤しなければいけないのか。
あれこれと一気に不安要素がおしよせてきて脳と心の整理が追い付かない。
事前にもっと調べてくればよかったと後悔したのを覚えている。
店長はたたみかけるように選択を迫ってくる。

ニードルには金を素材とするものと銀を素材とするものがあり、当然値段は金の方が高いが痛みは幾分かマシということだった。
ちなみに、そのニードルは一回限りの使い捨てで施術を受ける毎にどちらか選んで購入しなければならない。
契約した約100万円に加えて都度ニードル代を出費せねばならないのは痛い。できれば安い方を使いたいところだが痛みが少ない方が助かるので金のニードルを使用することにした。
ガウンに着替え、診察台のようなものに仰向けになるように指示された。
そしてエステティシャンが1本づつヒゲの脱毛を始めた。
ニードルで毛穴を刺されたときはさほど痛みは感じない。
しかし電流を発生させる機械のスイッチが入ったときの音だろうか、鈍く「プー」と音が鳴るとジワジワ熱さを感じるような痛みが走りだした。
電流で毛根を焼いて二度と生えてこなくするというのがニードル脱毛の仕組みらしいが、毛穴に痛みがあれば確かに永久脱毛として効果があるような気になった。
尚、毛穴は1センチ平方メートルあたり約60個もあり、これが再生してくる都度脱毛を繰り返してやっと永久脱毛が完成するらしい。
エステティシャン自身もワキを同じように永久脱毛したと言っていたがその口ぶりでは随分と手間ひまを費やしたように聞こえた。
1回の施術時間は30分~1時間程度。
何本かの脱毛であれば耐えられないことはないが、やはり繰り返し電流を受けると顔が腫れてくるような感覚になる。帰りに脱毛後のアフターケアとして顔に塗るローションを勧められ結局買ってしまった。
ニードル脱毛の通院間隔と脱毛完了までの期間
この調子で2週間~1ヶ月に1度の割合で通うことになる。
ヒゲに限らずエステやクリニックで施術する脱毛は実はそんな簡単には終わらせてくれない。
目的が「ヒゲを薄くする」程度であれば数回の通院施術でもそれなりに効果は感じられるかもしれないが、永久脱毛となるとある程度長期で考えなければならない。
これは毛周期によるもので、1本1本の毛穴それぞれが独自の時間軸とサイクルをもっている。
成長→退行(成長の停止)→休止という流れで、休止期の毛穴は新しい毛を生やすための準備を着々と進めている。
今生えているヒゲは、実は全体の3割程度でしかないというから驚きだ。驚きというか、わたしにとっては絶望と表現した方がいいかもしれない。
一般的に毛周期は2~3ヶ月程度。次々と入れ替わって生えてくるヒゲを根気よく脱毛し続けた先にようやく永久脱毛が完成する。
永久脱毛までに要する期間はおよそ1年~2年。個人差によるというが、わたしの場合は恐らく2年近くはかかるかもしれない。気が遠くなる思いだ。
ニードル脱毛の痛さは部位による
わたしの場合、初日は頬に生えたヒゲを中心に脱毛してもらっていたが、全体的に間引くように脱毛した方が見た目の印象が変わると言われたので他の部位も脱毛してもらうようにした。
やってくうちに気付いたのだが、骨に近いところになればなる程、神経に近づくためか痛みが強くなることが分かった。
特にアゴの裏側が最も痛いように感じた。
なんとか痛みに耐えようと必死になっていたが、徐々に恐怖心を感じるようになり脱毛される度に体が反応して震えるようになってしまった。
するとエステティシャンが

と声をかけてきた。
とんでもない、こちらはどれだけの痛みに耐えているかわかっているのか?と思った。
やはり痛みに比例して顔の腫れも酷くなるらしく施術直後は知人からなにかあったのか?と指摘を受けることがあった。気心の知れる者に正直に話すと「凄いことしてるな」と驚いていた。
さすがに我慢に限界があるので以後は痛みの少ない頬の当たりを中心に脱毛してもらうように頼んだ。
契約期間を終えての感想とヒゲ脱毛の結果
重要なことなのでもう一度言うが、今見えているヒゲは全体の3割程度。
1度脱毛しても次々に他の毛穴からヒゲが再生してくる。
私の契約した施術時間では到底全部の毛穴を脱毛させることは不可能だった。
永久脱毛を完成させるには再び契約をしなければならない。
しかし金銭的な問題よりも痛みに耐えることが困難と判断し新たな契約は断念した。
中途半端な脱毛に終わったが、契約終了後はヒゲが何本か間引かれているので薄くなったことは間違いない。
それは間違いないが、期待していた結果が得られたとは言いがたい。
費用を分割に払いにしていたので、エステに通わなくなってからも暫く銀行口座から月々の支払い額が引き落とされるのを大変空しく感じた。
大金を使い痛みに耐え続けたが得たものは、
□ニードル脱毛は広範囲・高密度なヒゲには向かない
□複数のエステ・クリニックに行ってカウンセリングを受けるべき
□脱毛完了までの明確なプラン(期間と費用)を事前に知っておくべき
ということだった。
ポイントとしては、多くの店が「無料カウンセリング」を実施しているということ。
いまさら後悔しても遅いが、やはり事前に情報をもっと集めておくべきだった。
別の記事で紹介するが、結局このあとわたしは医療レーザー脱毛に通っている。
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世の中は常に不公平だ。 特に容姿におけるその貧富の差は顕著。 「ひげが濃い」ということが、人生でどれだけのハンディキャップになっているのだろうか。 清潔にしているつもりでも、他人の目には不清潔に映る。 ...
今でも思う。
はじめから医療レーザー脱毛に行っておけば良かった。
どこも同じだろ…なんて考えていたが、そんなことはない。
もちろん、ニードル脱毛が悪いなんてことは全くない。例えばヒゲをデザインしたい方にとってはニードル一択だろう。
ただわたしにとってはニードル脱毛よりも医療レーザーの方が向いていたというだけのこと。
そしてそれは本来、契約して施術を受けずとも、調べていれば事前にわかることだ。
カウンセリングを受けるだけなら無料なのだから、時間に余裕があるならば複数の店にいってみるべきだろう。
そうして最も自分に合った脱毛プランを見つけて欲しい。
いくつかの店を回ればだいたい仕組みが見えてくる。ここで面倒くさいと思わずに行動できたかどうかで、脱毛が成功するかどうかが決まる。
つまりは、人生が変わる。
踏み出す価値はきっとある。