「最近髪が薄くなってきたかも・・・」「親がハゲているからもしかしたら将来自分も・・」と将来の髪の不安を抱えた男性は多いのではないでしょうか。
それもそのはずで、リクルートが2022年に行った「薄毛に関する意識調査」では、
薄毛が気になりだした年齢は男性は37.9歳とアンケートでも、30代は薄毛に悩みだす年代なのです。
ハゲてくると周囲の目が気になりすぎて、メンタル的にとても良くありません。
本記事では、ハゲやすい人の特徴とおすすめの対策、ハゲる前兆を中心にハゲ対策をご紹介致します。
ハゲやすい人の特徴
男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)の量が多い
「ジヒドロテストステロン(DHT)」とはAGAの原因物質である男性ホルモンの事を言い、男性ホルモンの「テストステロン」が「5αリダクターゼ」と結び付くことで生成される物質です。
「ジヒドロテストステロン(DHT)」そのものではなく、「5αリダクターゼ」を抑制することで、結果的にジヒドロテストステロンの量を減らせることが出来ます。
この5αリダクターゼを抑えるためには、後で述べます食事や生活習慣を整えていくことが重要になってきます。
上記で出てきた「ジヒドロテストステロン(DHT)」、「テストステロン」、「5αリダクターゼ」の3つの中で、
ハゲの原因となる黒幕は「5αリダクターゼ」です。
よく、「テストステロン」+「5αリダクターゼ」=「ジヒドロテストステロン(DHT)」でハゲるのであれば「テストステロン」も押さえれば良いのでは?と誤解されますが、むしろ「男性更年期による脱毛」を防止すると考えている物質のため、抑えるべきは「5αリダクターゼ」になります。
睡眠不足
睡眠も、ハゲやすいかどうかに影響を及ぼす要素の一つです。
髪や肌の成長に必要な成長ホルモンは、入眠直後のノンレム睡眠のサイクルに多く分泌されます。
成長ホルモンが分泌されると、IGF-1(インスリン様成長因子1)という物質が生成されます。
IGF-1には、次のような働きがあります。
- 毛母細胞の増殖を促進
- 血行改善
- 髪のタンパク質量の増加
- 抗炎症作用
これらの働きは全て、太くて長い健康な髪をつくり、健やかな頭皮環境を維持するのに欠かせません。
食事バランスが悪い、過度なダイエットを行っている
ハゲやすいひとの食生活に見られる特徴としては、以下が挙げられます。
毛髪の成長に必要な栄養素や酸素が行き渡らなくなる原因になり得るため注意が必要です。
- 高カロリーな食べ物、洋菓子、揚げ物などの脂質・糖質の多い食事をよくする
- 食事抜きのダイエットなどで過度な食事制限を行っている
- 栄養バランス(PFCバランス)が偏っていて栄養素が不足している
- 糖分、塩分が多い食べ物、飲み物をよく口にする
タバコ
タバコに含まれている「ニコチン」には血管を収縮させる作用があり、血流が悪くなって頭皮に栄養や酸素の体内の運搬が滞り、毛髪の成長を阻害してしまいます。
また、タバコを吸うことで毛髪の成長に不可欠なビタミンを消費してしまうことや、AGAの原因である男性ホルモンを増加させてしまうことなどが、喫煙している人がハゲやすいと言われている理由です。
飲酒
飲酒をすると、摂取したアルコールは酢酸に分解され、体内に吸収されます。
アルコールが酢酸に分解される過程で、アルコールは肝臓でアセトアルデヒドという物質に分解され、その後に酢酸に分解されますが、アセトアルデヒドから酢酸への分解が追いつかなくなると、これを補うためにアミノ酸が動員されます。
過度な飲酒をすることで毛髪の構成に欠かせないアミノ酸がアルコールの分解にしまうのと、アセトアルデヒドの増加は、ハゲる原因物質である「DHT(ジヒドロテストステロン)」を増加させてしまう作用もあるため、飲酒はハゲる可能性を高めてしまうと考えられています。
母方の家系にハゲている男性がいる(遺伝)
原因の一番として「遺伝」があげられます。
特にハゲる遺伝子は母方からが大きいため、母方の祖父・曽祖父が薄毛の場合、要注意です。
ストレス
ストレスを感じると自律神経が乱れやすくなり、血管の収縮や血液の循環機能の低下によって血行不良が起こることで、髪の毛の成長に悪影響を及ぼす恐れがあるとされています。
また、ストレスは円形脱毛症の発症のきっかけや原因にもなり得ると言われているため注意が必要です。
私の知り合いでは、年下上司にやられて、十円ハゲが出来た人がいましたが、転職した後は無事髪が生えてくるようになりました。
紫外線などによる頭皮環境の悪化
ハゲや薄毛に直結する理由として頭皮環境が関わっており、頭皮環境を悪化させる要因としては「紫外線」や「ヘアカラー・パーマ」などが挙げられます。
紫外線によって頭皮に外的ダメージを受けることで、頭皮の乾燥や炎症、皮脂の酸化などの頭皮環境の悪化に繋がります。
また、ヘアカラーやパーマなども頭皮や髪の毛に負担をかけるものであり、ダメージが蓄積されると頭皮環境が悪化してしまうため、頻繁にブリーチ(脱色)や美容室に通っている方などは注意が必要です。
対策
髪に良い栄養素を取り入れ、バランスの良い食生活を心がける
以下に毛髪の生成・成長を促す働きが期待できる主な栄養素をまとめました。
栄養素を含んだ食べ物をバランスよく摂取するとともに、「高カロリー」「脂質・糖質が多い食事」「過度な食事制限」などに気をつけて食生活を見直していきましょう。
栄養素 | 効果 |
---|---|
タンパク質 | 髪の主成分 |
亜鉛 | タンパク質の生成 |
コラーゲン | 毛包幹細胞の保護 |
ビタミンA | ケラチンの合成サポート、 活性酸素の抑制、 血中の悪玉コレステロール生成防止 |
ビタミンB2 | 皮膚、髪、爪の成長サポート、 頭皮の皮脂コントロール、 毛母細胞の活性化 |
ビタミンB6 | タンパク質をアミノ酸に分解促進 |
ビオチン(ビタミンB7) | ケラチン合成サポート、 コラーゲン生成サポート、血管拡張 |
ビタミンB9(葉酸) | 造血作用、毛母細胞を活性化 |
ビタミンE | 血管拡張、毛母細胞の活性化 |
栄養素を取りにくいのであれば、サプリに頼るのも良いでしょう。
まずはマルチビタミンを日常的にとり、日々の生活で栄養素が足りない状態をなくしましょう。
睡眠時間を十分に確保する
睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠があり、深く眠る熟睡の状態「ノンレム睡眠」時に成長ホルモンが出やすいとされています。
特に入眠後「3時間」が最も成長ホルモンが分泌されるため、3時間以上の睡眠を心がけましょう。
喫煙や過剰な飲酒を控える
喫煙や過剰な飲酒は、ハゲやすくなるだけでなく健康面にも悪影響を及ぼす原因になるため、なるべく控えるようにするのがベターです。
ニコチンやアルコールには頭皮環境や血流の悪化、毛髪の成長に必要な栄養素の不足を招く作用などがあるだけでなく、男性の抜け毛や薄毛の主な原因であるAGA(男性型脱毛症)を引き起こす男性ホルモンを増加させてしまうというデメリットもあるので、将来ハゲたくないという方は禁煙やお酒の飲み過ぎを心がけると良いでしょう。
ただし、禁酒や禁煙を強いることで日常的なストレス発散方法や楽しみがなくなってストレスを溜め込んでしまうと、別の要因で抜け毛や薄毛が起きてしまう可能性もあるので、「お酒を飲み過ぎないようにする」「タバコの本数を減らす」などと無理のない範囲で禿げないための対策を始めてみてください。
頭皮マッサージや頭皮ケアを行う
頭皮環境の悪化や血行不良による頭皮の硬化などは抜け毛に直結する原因なので、ハゲないためには頭皮の外側からも対策を行う必要があります。
まず、頭皮の血行を促進するために効果的な方法が「頭皮マッサージ」です。入浴時のシャンプー中や入浴後などのリラックスしているタイミングで頭皮をもみほぐすことで、頭皮の血行促進の効果が期待できます。
ただし、強く圧迫し過ぎたり爪を立ててしまうと頭皮を傷付けてしまうため、加減をしながら頭皮をマッサージしましょう。
以下のようなヘッドマッサージ専用のグッズ等を使用してみるのも良いです。
頭皮のツボを刺激するのは気持ち良いですし、血行を良くします。
AGA治療
髪の毛の薄毛や抜け毛といった治療は、その根本的な原因により、診察を受けるべき診療科が異なります。
男性型脱毛症(AGA)の場合、薄毛治療に特化したクリニックを受診することが推奨されます。
一方、AGA以外の薄毛や抜け毛の原因となる病状については、皮膚科や内科の診療を受けることが一般的です。
まずは、皮膚科、AGA科どちらか受けやすい医院を初診で受けて、その後の診断により原因究明していくのがおすすめです。
育毛剤はAGA治療との併用をおすすめ
育毛剤に含まれるミノキシジルは「発毛」と「育毛」「脱毛(抜け毛)の進行予防」の効果が認められている成分です。
効果には個人差がありますが、「発毛」と「育毛」を言えるのが、このミノキシジル配合の育毛剤になります。
しかし、抜け毛を防止しないと、育毛剤を使用しても成長する前に毛が毛落ちてしまうため、
AGA治療で抜け毛を防ぎつつ、育毛剤を使用していくことをおすすめします。
ただし、薬局で手に入りやすいので、まずは育毛剤を使ってみるというのも手です。
ミノキシジル配合の製品で言うと「リアップ」が有名です。
私も利用しており、使用後のメンソール感もとても気持ち良いです。
毛髪が成長するには時間がかかるため、4ヵ月間、1日2回以上の長期使用が必要となります。
まとめ
ハゲる原因は様々な要因が挙げられます。
将来ハゲないための対策を早期から行うことで抜け毛や薄毛を防げることが大いにあります。
まずはハゲやすいひとの特徴や将来ハゲる人の特徴があると感じた方は、
今回ご紹介したような自分で行える日常的な対策から始めてみてください。
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