「薄毛が気になってきたが、ストレスで抜け毛になっているのだろうか」
「AGAという言葉を聞くが、ストレスでAGAになっていないか」
ストレスが多い現代社会において、ストレスを日々感じている方も多いのではないでしょうか。30代に入り、頭皮の毛が薄くなってきた時に感じるのが、AGAとストレスという2つの言葉だと思います。
では実際、AGAはストレスとどのような関係性があるのでしょうか。
本記事では、AGAとストレスとの関係性と、薄毛になった際の対処法をご紹介します。
結論：ストレスとAGAは直接の因果関係はない
ストレスとAGAの直接的な因果関係は認められていません。ストレスの薄毛はストレス、AGAの薄毛はAGA、種類が別になります。
薄毛の原因がAGAであるのか、ストレスであるのかは素人目ではわからないため、医師の判断が必要となります。
どちらの原因にしても薄毛が気になったら最寄りの医師に相談することをおすすめします。
ストレスによる薄毛の原因
ストレスによる薄毛は円形脱毛症という種類に分類されます。この脱毛症は以下の原因で発生する可能性があります。
自律神経のバランス乱れ
ストレス状態が長期に渡ると、自律神経のバランスが乱されます。自律神経のバランスが乱れると交感神経が優位に傾き、血管の収縮と血行不良を招きます。その結果、栄養不足に陥った髪の毛が抜けやすくなってしまうのです。
睡眠の質が低下している
ストレスを抱えていると、ストレスの原因が気になってしまい、睡眠の質が低下する傾向にあります。
髪の毛は毛母細胞の分裂によって成長しますが、睡眠の質が低下すると細胞分裂が不活発になります。その結果、髪の毛の成長に悪影響を及ぼします。
ホルモンバランス乱れ
ストレスは自律神経だけでなく、ホルモンバランスも乱します。ホルモンバランスの乱れは女性に多いイメージですが、近年では男性もホルモンバランスが崩れている方が多くなっていることがわかってきています。
ホルモンバランスが乱れると、皮脂の分泌量が増大し、頭皮の環境が悪化します。髪の毛が成長する土壌である頭皮の環境が悪化すると、抜け毛や薄毛のリスクが高まります。
体内の亜鉛が不足する
ストレス状態が続くと血行が悪くなる傾向が高く、血行が悪い状態を回復させる際に活性酸素が発生します。
活性酸素を分解する際、体内の亜鉛が消費されます。亜鉛は髪の毛の成長に欠かせない必須ミネラルであるため、亜鉛が不足すると抜け毛のリスクを高めます。
AGAの原因
AGAの原因は男性ホルモンと遺伝が主な理由として起きます。以下の理由によりAGAの薄毛が発生する可能性があります。
男性ホルモンDHTが多く出すぎている
AGAによる薄毛症状は、DHT「ジヒドロテストステロン」が主な原因と言われています。DHTとは男性ホルモンの一つです。
DHTは精子の形成、胎児や子供の生殖器の成長といった大切な役割を果たします。細胞の増殖や分化を抑え細胞の働きをコントロールする役割も持っています。
DHTが多すぎて、または働きすぎて発毛サイクルが乱されることでAGAを発症させることが分かっています。
遺伝によるもの
AGAになりやすい体質は遺伝に左右されます。
AGAの原因となる男性ホルモンDHT「ジヒドロテストステロン」は、5αリダクターゼという酵素によって生成されます。
5αリダクターゼがどれだけ活性化しやすいかという遺伝子情報は親から子へ引き継がれやすいことがわかっています。
また、毛根側でDHT「ジヒドロテストステロン」を受け入れる男性ホルモンレセプターの働き方も遺伝によって左右されることが判明されています。
食習慣の乱れ
食習慣の乱れもAGAの直接的原因ではありませんが、発毛や髪の成長に悪影響を与えます。栄養バランスの悪い食事により、髪に届けるべきタンパク質や亜鉛などのミネラルが不足しやすい状態になります。
糖分や油分を取り過ぎると、皮脂の過剰分泌による毛穴の詰まりにつながります。食習慣の乱れにより頭皮の血行が悪化し、AGA症状を引き起こすリスクが高まります。
睡眠不足
睡眠不足もAGAの直接的原因ではありませんが、発毛や髪の成長に悪影響を与えます。発毛や髪の成長にとって、睡眠はとても大切な要素の一つです。
睡眠時間が短くなる場合、細胞の修復に必要な時間が与えられません。結果として、頭皮環境を悪化させ薄毛や抜け毛へとつながります。
紫外線
紫外線はAGAの直接的原因ではありませんが、発毛や髪の成長に悪影響を与えます。頭皮・毛髪は顔の2倍以上の紫外線を浴びると言われていますので、髪に悪影響を与えやすくなります。
パーマ、喫煙などの外的要因
上記以外にも、以下の事柄が頭皮環境の悪化を招く外的要因とされています。
- 喫煙
- 刺激の強いパーマやカラー
- ワックスなどの整髪料や刺激の強い石油系のシャンプー
ストレスによる薄毛や抜け毛を改善する方法
十分な睡眠をとる
ストレスによる薄毛や抜け毛を改善するには、十分な睡眠をとることが欠かせません。私たちの髪の毛は毛母細胞の分裂によって成長しますが、寝ている間に細胞分裂が活発化します。
また、十分な睡眠時間を確保するだけでなく、質のよい睡眠を意識することも重要です。 質のよい睡眠を得るためには、昼と夜とでメリハリをつけることが重要です。
日中にしっかりと身体を動かすことによって、夜に自然な眠りに入ることが出来ます。
寝る直前までスマホやテレビなど電子機器を見ていると、脳が興奮して睡眠の質を低下させます。就寝の1時間前には電子機器から目を離し、落ち着いた気分で寝るようにしましょう。睡眠の質を高める簡単な方法として、朝日を浴びることも効果的です。
また、寝具にこだわることによって睡眠の質を上げることが出来ます。特に枕などは睡眠の質に直結する要素なので睡眠に適した枕を選びましょう。
食生活を見直す
ストレスによる薄毛や抜け毛を改善するには、食生活を見直すことも必要です。食生活を改善することによってメタボ対策にもなります。
ただ、極端なダイエットによって栄養が不足すると、髪の毛の成長に悪影響をおよぼすため、抜け毛や薄毛のリスクを高める結果となります。
髪の毛の成長にはタンパク質や亜鉛、ビタミンB群などが必要ですが、特定の栄養素を摂ったからといって、髪の毛の成長を促進することはできません。
いろいろな食品からバランスよく栄養を摂取することで、髪の毛の成長を促したり、頭皮の環境を改善したりする効果が期待できます。
ストレス解消の方法を見つける
ストレスによる薄毛や抜け毛を改善するには、ストレス解消の方法を見つけることが近道です。
ストレス解消の方法は人それぞれです。趣味に没頭することがストレス解消になる方もいれば、身体を適度に動かすことがストレスの解消につながる場合もあります。
会社勤めの方の中には、休日も仕事のことを考えてしまいストレスの原因となっている方も少なくありません。趣味に没頭する時間を作れば、少なくともその間は仕事のことを考えずに済むでしょう。
また、適度な運動はストレスの解消になることはもちろん、睡眠の質を高める結果にもつながります。
適切なヘアケアを行う
シャンプーなどのヘアケア用品を見直すことで、頭皮環境を整えることもできます。肌にあったものを使用したり、育毛剤や育毛シャンプーを活用することで、抜け毛や薄毛などの改善につながります。
まとめ
今回はAGAとストレスとの関係性についてご紹介しました。
AGAの原因としてストレスはあまり関係ありませんが、薄毛が気になってきているのであれば今回紹介した対策を参考に日々のメンテナンスを行いましょう。
本格的に薄毛が進行してきた場合は、薄毛の原因はAGAなのか、ストレスなのかを主治医に診断してもらいましょう。
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